頚椎椎間板ヘルニアで手術が必要になる交通事故について

交通事故相談サイト、交通事故110番というホームページの、頚・腰部捻挫の徹底研究と言うところで、興味深い内容のページがあったので御紹介いたします。


損保協会が保険屋さんに関わり合いをもつ弁護士を伊豆の医研センターに集めて、東京海上メディカルサービス株式会社の取締役第2医療部長の佐藤雅史医師を講師に招き、頚部損傷の研修を実施し他のだそうです。ここでの研修の骨子では「交通事故では頚椎椎間板ヘルニアは発生しない!」となっています。ただ、この内容には大きな語弊があるように思われます。何故ならば「猿を使った実験では、如何なる衝撃を加えようとも頚椎椎間板ヘルニアは発症しない?」という、何ともいえない実験を根拠にしているからです。そして結論は、頚椎椎間板ヘルニアを訴える被害者の大多数は元々から頚椎椎間板ヘルニアの既往歴があり、交通事故受傷によるものではないとして損害賠償を否定する、もしくは大幅な減額を講じる必要があると結んでいるのです。


当然のことながら「猿が自動車を運転していて、私の車を追い抜いた」という経験はしておりませんので、猿を使った実験が直ちに人間にも当てはまるなんて暴論は許し難いと考えております。そして何よりも「加害者よりも、被害者が年を取っていたのが悪い!」と言わんばかりの論法には怒りさえ覚えるのです。実際に頚椎椎間板ヘルニアで手術が必要になる交通事故は発生していると考えます。


しかしながら交通事故による外傷性の頚椎椎間板ヘルニアは、以下の4つの要件を満たしていれば認められます。


・椎間板が脱出するほどの外力を受けていること。
・MRI上、ヘルニアを示す部位が1ないし2ヶ所であること。
・その他の部位に椎間板の変性、膨隆、突出が認められないこと。
・受傷後、比較的早期にヘルニアの部位に合致した神経学的な症候を示していること。


頚椎椎間板ヘルニアで手術が必要になる交通事故といえば当然のことながら大怪我だと思います。始めからそうだったと言われれば、少し殺意も芽生えるかもしれませんよね。